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2019年03月08日

伝七邸ESDスクール「分野横断型・多様な主体参加型持続可能な地域創生~国連持続可能な開発目標(SDGs)の戦略的取組」を開催しました

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伝七邸ESD(持続可能な開発のための教育)スクールが、3月8日(金)三重大学知的イノベーション研究センターで開催されました。
本会合は三重大学北勢サテライト「SDGs研究会」との共同開催。自治体や大学生、企業関係者など約20名が参加しました。

伝七邸ESDスクール長・SDGs研究会代表の三重大学 朴恵淑教授による、SDGsの背景や重要性についてのご講演。

国際情勢の変化から、地球の環境問題に注目が集まった1990年代。地球サミット(1992年)や京都議定書の締結(1997年)などを経て、国際連盟が環境規制に法的拘束力を持たせました。
いち早く規制に努めた日本は、文部科学省を筆頭に「ESD(持続可能な開発のための教育)」を提唱し、ESD推進を図った国際会合を国内で数多く開催。その推進拠点であるユネスコスクールも、加盟校が1000校を超えるまでに拡大しています。総合大学として日本初のユネスコスクールに認定された三重大学は、今日までに多くの表彰を受け、現在ではESDをさらに具体化した17の目標をSDGsと採択し、活動の輪が広がっています。
朴教授は「目標の達成にはパートナーシップが重要。日本がリーダーシップをもって推進していきたい」と語りました。

その後、ワールドカフェの発表では、目標3について、「今後の少子高齢化問題を考えれば、生産労働人口の減少だけでなく、介護者の増加も考えなければならない。」「福祉制度の改革がなければ、介護者の負担は増え、働くこともできなくなるだろう」といった意見や、目標4について、「質の高い教育を、後進国と呼ばれる国々に届けたい。政治や経済発展による国の成長より、教育による人財育成が国を支える」と、国内外の課題に目を向けた解決策が提案されました。

同研究会は「SDGs」に関する講座やワールドカフェを定期的に開催する予定です。


〇三重大学地域拠点サテライト
http://www.rscn.mie-u.ac.jp/hokusei/

『伝七グローカルニュース』#59
https://www.den7st.net/home/videographydetail/251